Web
Analytics
google.com, pub-1163254861464966, DIRECT, f08c47fec0942fa0

rising_spiritのブログ

思い出深い良い人生を(プラモとエレキと時々自転車)

次作プロローグ2

 いらっしゃいまっせ~。ようこそ当ブログへ。

 Welcome to my blog.

 

 

 水曜日はこころの片隅「はじっこ模型」。

 今週もはじっこで展開しているハートフル(爆)ストーリーをお楽しみください。

 

------------

 しばらく会っていなかった幼馴染研太の会社のサニトラに異様に興味を示すまりこ。「運転したい。」と頼んだものの「さすがにそれは。。。」ということで、研太の運転で近所を流すことに。

 

 前回までのお話↓

rising-spirit.hatenablog.com

 

 それでは、つづきをどうぞ。

------

 

 「うぐぐ。調子に乗って食べ過ぎたみたいだ。」

 

 「ねぇねぇ。そろそろ。。。行こ。」 

 

 「うぐうぐ。。。」「そうだな。あんまり戻りが遅くなるとマズいしな。」

 「おばさん。また来ます。」

 

---- 

 

 「今鍵あけるから。」

 

 「うん。」「さっき見て思ったんだけど、コレちょっと短くてカワイイよね。」

 

 「あ、そうか。」「コレは荷台の長さが標準。」

 

 「じゃあ、写真にあった父のヤツがイレギュラーなの?」

 

 「イレギュラーってわけじゃないよ。もともと荷台の長さ設定は2種類あって、あれはロングボデーってやつ。」「そう言われてみると、ロングを見かけることの方が多いかも。」

 

 「ふ~ん。」「あ・・・」

 

 「え?どうした?」

 

 「あのさ、ここでそんなこと言ったら作者の人困るんじゃないかなと思って。」「だって、ロングボデーのキットしかないんだよサニトラは。」

 

 「んなの、知らね~よ(笑)」「自分で設定してハードル上げてんだろ?」

 

----------------------

 ハイ。その通りでして、標準にするには長さを詰めなくてはなりません。詰める場合に外板はまあなんとかなりそうなのですが、荷台の中のリブ(凹凸)が微妙な感じになっちゃうのでどうしたものかと。

 テキトー精神で荷台の中をごまかすか、ストーリーを無視してロングのままでいくか。。。(悩

 

とても困りましたね。

 

-----------------------

 

 「それもそうね。」「自分で蒔いた種だもんね。」

 

 「そうそう。『自分で刈り取れ』って大門団長もそう言ってたからな。」

 

 「は?」

 

 「あ、そうか。知らないよな。女子はあんまり西の方の警察ドラマには興味なかっただろうからな(笑」

 「それじゃ、ボチボチ行ってみっかぇ?」

 

 「うん。」

 

------------

 

 「それしにしても、なんか不思議な感覚だよね。」「前を向いて座っている分には普通に乗用車なのに、後ろ振り向くとトラック。。。。」

 

 「そうか?別になんとも思わないけど。」「例えばハイラックスとかダットラもそうじゃん。」

 

 「あたし、どっちも乗ったことないし~。」

 「これが『三角窓』ってやつなのね。」「開けてみていい?」

 

 「開け方わかる? こうやってボタン押したまま、レバーを。。。」

 研太は運転席側の三角窓を慣れた手つきで反転させる。

 

 「こうね。」

 風がふわっと自分に向かって巻き込んでくる。

 日差しに照らされた車内に春の風が案外心地よい。

 

 

 少々ヤツれた外観とは裏腹にサニトラは思いのほか軽快に進む。国道と並走する昭和50年代の風情を残す街並みに差し掛かる。

 

 普段は車どおしがすれ違うのに電柱が邪魔だと感じる場所だけど今日ばかりは道を譲りながらゆっくり進むのが苦にならない。

 

 もっとも運転は自分じゃないからという部分もないわけではないが、なぜかこの風景に溶け込んで同化しているような不思議な錯覚に陥る。そしてこの『ゆっくり感』をもっと楽しんでいたいという気持ちにさえなる。

 

 ふと横を見ると商店街のとうふ屋のガラス戸に映りこんだサニトラ。助手席に乗った女性がこちらを見ている。

 

 母もあの車にこんな風に乗ったことがあったのかなぁ。。。

 

 

 「ところで、あのトレノ、中古?」

 

 「そうよ。〇△オートで。」「そういえば研太は自分のクルマって?」

 

 「。。。。ない(笑」

 「通勤ではクルマいらないし、親方もこのクルマをそこそこ自由に使わせてくれるし。いざとなれば実家のクルマ借りれば済むから。」

 

 「そっかぁ。」「でも最初『トレノが気になった』って言ってたよね?」

 「本音は自分のクルマ欲しいんでしょ?」

 

 「まあね。」

 「実は今狙っているクルマがあってさ。もちろんレビンやトレノも最初は候補に入れてたんだけど。。。」

 

 「ふ~ん。何?」

 

 「日産」。。。「四気筒」。。。。

 「さらにヒント、FR」

 

 「な~にそのもったいぶった言い方は(笑」「そんなのいっぱいあるじゃん。」

 

 「それじゃ~、サニー?310の。」

 

 「ブー。」

 

 「んじゃ、ブルーバード?ジュリーのCMやってたやつ?」

 

 「ブブー。」「微妙に近いけど。。。遠い。」

 

 「なによそれ。」

 「あ、分かった!スカイラインでしょ!?RSの。」「あたしが中古車屋回った時も結構あったよ。」「ターボ付きは結構なお値段だったよ。」

 

 「オレ、ターボ嫌いだから。」

 

 「じゃあ、やっぱりNAのRSだ。」

 

NA好きかい?

 

 「ま、ほぼ『当たり』みたいなもんだけど。。。ブブー。」

 

 「なんなの!もう!!」

 

 ドタン。

 道の段差で荷台のプラケースが跳ねた。

 

 

 つづく。

 

 って、つづくのか!?オイ!!

 模型もそうだけど、お話も牛歩だな、こりゃ(アハハ:汗

 

 

 本日もありがとうございました。また次回もよろしく!!

 Thank you again for your help today. I hope to see you again next time.