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rising_spiritのブログ

思い出深い良い人生を(プラモとエレキと時々自転車)

次作プロローグ

 いらっしゃいまっせ~。ようこそ当ブログへ。

 Welcome to my blog.

 

 季節のうつろいを感じながらお届けする!?(←ウソばっか:笑)「はじっこ模型」オープンのお時間です。

 

 さて、次に製作するキットは、、、、と。

 

 自分の場合はキットレビューもへったくれもないブログ内容になっておりまして、ほんと個人的な心象世界。

 それなら、それを逆手にとって!?何らかのオリジナルストーリーと絡めた方が独自カラーを出せるんではないかと、、、

 以前のスプリンターやサニトラの回と同様に試行錯誤(実験?)を続けてみたいと思います。

 

 今回も基本設定としまして「たまご屋スプリンター」&「父のサニトラ」の回の続きでいきたいと。

 

 今回新たにたまご屋スプリンターを駆る「ときたまりこ」の幼馴染「研太」が加わります。

 

rising-spirit.hatenablog.com

 

rising-spirit.hatenablog.com

 

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 ガラガラッ。(ときたたまご店の扉)

 

 「ちわ~。」

 

 「いらっしゃいま。。。」、「あら?」

 

 「よぉう!」

 

 「研太じゃない! 久しぶり。」

 

 「マコ、戻ってきてたんだ。」

  ※実際は「まりこ」なんだが、同級生からは「マコ」または「まこりん」と呼ばれていた。

 

 「うん。戻ってしばらくなるかな。」

 

 「あ、おばさん。ご無沙汰してます。」

 

 「仕事で納品の帰りに実家に寄ることが時々あってさ。ここに黄色いトレノが停まっているのを何度か見かけてから、ずっと気になってたんだ。」

 

 「それ、あたしの。」

 

 「そうなの?マコにそういう趣味あったっけ?」

 

 「まぁね。そういう趣味になった。。。が正解かな。」

 

------------

 

 研太はここからちょっと離れた工場、、、といっても社長である親方とたま~に手伝いに来る熟練工のおじいちゃん、自分を入れてもたった3人しかいない所で働いている。

  

 研太は高校卒業の時、同学年中自分ひとりだけ進学、就職先が決まっておらず、卒業式当日(式後)心配したまりこの父親が就職担当の先生の所におしかけてスッタモンダ。学校側も「就職率100%の謳い文句が崩れる。」と、それまで都合よくカウントしてなかったのかどうかわからないが職員総出で大慌て。

 用務員さん(注:現在は差別用語らしい)の知り合いのツテでなんとか今の親方に連絡をとってもらいその足で訪問することになった。

 

 「とにかくすぐ行け。失礼ないようにな!!」

 就職担当の言葉に何をイマサラ、、、と感じつつも、まりこの父親の手前もあるのでおとなしく。。。

 

 場所を聞いて三年間ロクにメンテもせず通学で酷使したMYママチャリをかっ飛ばす。まりこの父親が送ると言ったが、これ以上あてにするのはよくないと変な意地を出して断った。

 

 

 『マツタ精工』 

 

 ここか。。。。思ったより遠かったな。。。

 弾んだ息を整える。

 

 それにしてもずいぶん小さい看板だよ。見落としそうになったじゃないか。

 

 表から中の様子は伺い知れない。

 

 「ちわ~っす。」

 

 サビだらけの重い扉を押し開ける。

 油なのか金属臭なのかそれらが入り混じった匂いなのか、、、鼻から脳みそに匂いが充満、そして全身がその匂いに支配されたかのような錯覚に陥る。

 

 薄暗い中、明かりのする方でなにやら作業中のようで、甲高い金属音が。

 

 キィ~~ン。

 

 「あぁん? ちと今手離せねぇからそこ座ってまってろや!」

 

 親方とおぼしき人の険しい表情にビビッて言われた通りおとなしく座っ。。。

 

 ??

 

 ここ油ギッシュすぎだろ。座れねぇや。

 

 うす暗さに目が慣れてきてあたりを見渡す。機械が大小合わせて数台。そのまわりにも金属の塊が所せましと積んである。サビた塊もあれば光っているものもある。

 そんな中「なんとか人が通れるすき間はある。」ということだけは自分にもよく分かった。

 

 それにしてもスゴイところに来ちゃったな。。。

 

 そんなことを思いながら「キィ~~ン。」を何回聞き終わった頃だろうか。

 

 「今日はずいぶん泣かせちまったな。。。」「ボウズ、なにつっ立ってんだ?」

 

 「あ、スイマセン。」

 何なんだ?別にオレ泣いてないけど。。。それに何がスイマセンなんだか自分でもよく分からない。

 

 その後、テキトーな会話を二言、三言喋って、、、

 

 「じゃあ明日からな。」

 

 「は?? はぃ。」

 まだよく分からない状態が続いているけど、こういう時は深く考えない方がいいみたいだ。

 

--------

 

 「いや~。あの時はお世話になりました。」

 

 「ウチの人もあの後心配してたんだけど、すぐに採用されたって連絡もらってすごく喜んでたよ。」

 「今もそこで働いてるんだよね?」

 

 「もちろんです。」

 

 「あれ?これサニトラじゃん。」

 店のカウンターの片隅にあった写真に目が行く。

 

 「そうよ。むかし父が乗ってたヤツ。」

 

 

 

 「へぇ~、そうなんだ。ずいぶん綺麗に乗ってたんだな。」「それに、それなりに手が入ってそうだな。うちの会社のヘタレノーマルとは扱いが違うな。」

 

 「へ?今何て?」

 

 「だから、ウチの会社のノーマルとは。。。」

 

 「サニトラなの?」

 

 「そうだよ。外にとまってるヤツ。」

 

 まりこはそそくさと外に出て確認する。

 

 そして店内に向かって、「ねぇねぇ。コレ操(の)ってみたいんだけどぉ~。」

 

 「マジか!」

 

 「ダメとは言いたくないけど、、、一応会社のだし。」「親方に聞いてみないと。」

 

 「いいじゃん。別に壊さないからさぁ。」

 

 「そうだなぁ~。。。。今回は助手席ということで。」「この次親方に話してみっからさ。」

 

 「う~ん。ケチ。」

 

 「そんなこというんだったら親方に聞いてやらないぞ。」

 

 「わかった。じゃあ助手席でもいいからすぐ行こう!」

 

 「。。。」

 

 「その前にせっかくココに来たんだからたまごかけごはん食べさせてくれよ。」

 

 

 

※長くなってまいりましたのでこの続きはまたのお楽しみ。万が一更新されないようでしたら「ガオっている(疲れて気力がない!?)」と判断ください(アハハ:汗

 

 

 本日もありがとうございました。また次回もよろしく!!

 Thank you again for your help today. I hope to see you again next time.