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rising_spiritのブログ

東北発 70年代生まれのおじさんの心象世界

そいつは突然やってきた

 ちわ~。昨日午後に「近隣でクマの目撃情報が、、、」とパトカーが巡回の際に注意を呼びかけておりました。

 やっぱり(自分はたまたま見かけないだけの話で)いたのね。

 

 さて、はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」。

 文学どうのこうのは該当しないと思いますが、最近の記事に関連して思い出したことがあったので書いてみました。

  ちと長い&ギャグなしなので、いつものフィーリングをお求めの方は今回はスキップ頂ければと。。。

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 社会人になって数年の頃(1990~2000年)だったと思う。季節は春ごろだっただろうか。日曜に家でゴロゴロしていたら、外で普段は聞くことはないタイプのエンジン音が(近隣で自車を除く)。

 

 そのエンジン音、しばらくすると家の前でストンと止まった。

 「ヘタなやつがエンストしたんだろか!?」と思いつつ、気になって窓から外を眺める。

 

 見慣れないブリティッシュグリーンの車からヒョロっとしたドライバーが降り、我が家に入ってきた。

 

 「ピンポーン♪」

 

 何ごと?と思いながら出てみる。

 

 すると、すっかり大人になってはいるが、小中学時代の同級生ではないか!

 約10年ぶりの再会に驚くと同時に懐かしさがこみ上げてきた。

 

 「まあ、上がらいんや(上がりなさい。)」

 

 彼とは当時釣りにいったり、プラモ作ったり、、、、お互い車好きであったことから比較的多く一緒に遊んだ仲間だった。

 

 10年のブランク。最初は何から話して良いのかとまどったが、そこはかつての同級生どうし。そんな気持ちはすぐに消え去り、昔話&卒業後どうしてた等、だいぶ盛り上がった。

 

 「ところで、なんでいきなり訪ねてくることに??」と自分。

 (よくあるなんちゃら商法の勧誘じゃないよな!?:笑)

 

 「実はコレ見たんだ。」と、バックから差し出された1冊の雑誌。

 

 「あ~。それ!」

 

 それは、当時数少ない旧車雑誌のうちのひとつであった。

 そして、読者投稿コーナーに自分の描いたイラストが小さく載った号だった。

 

 「このイラスト見て、コータローこういう系の趣味(今でも)やってるんだなって知ってさぁ。」、「自分も結局!?こういう系にハマってしまったから(笑)。」 と。

  

 さらに彼曰く、「実はず~っと27レビンが欲しくて探してたんだけど、その最中、27ではなかったんだけど、近所の板金屋に眠っていたのがソレだったんだ。」と外を指さし、、、、二人外に出る。

※27レビンとは1972-1974年の型式TE27のトヨタ・カローラレビンのこと。外観意匠違いのスプリンタートレノもあり。

 

 その乗ってきたブリティッシュグリーンの車、それは「いすゞベレット1600GT-R」だった。

 

 「板金屋で見せられた時は外装ボロボロだったんだけど、機関の状態は普通に走れるレベルでさ。試しにエンジンかけてもらったら、ソレックス(キャブレター)のサウンドでハートは一発ロックオンだった(笑)」と。

 

 次の瞬間「コレください。」と口走っていたとかなんとか(笑)。

 

 「あれ?27は??」と、あえて意地悪くツッコミたくもなったが、この流れでは聞くだけ野暮というもの(笑)

 

 そして「そのベレットを外装の板金作業込みで買うことにしたんだ。」と。

 

 「ま、売っていたのが板金屋だからね。」

 相応のお金をつぎ込んだのは想像にかたくないですが、今考えればベラボウなものではないと思われ。

 

 板金屋さんが近所であることをいいことに、彼は暇さえあれば迷惑を顧みず!?作業を見学(もちろん差し入れも)してたとのこと。

 

 外装が仕上がり車検も取って、ようやく公道を走れるようになり、こうして自分を訪ねてきたというわけです。

 

 それからというもの、彼とはキャブ(レター)のセッティングと称して!?度々ドライブしたり(運転させてもらったりも)、それまで手をつけていなかった足回りのリフレッシュ作業を手伝ったり、、、、

 

 どこぞの解体屋に同系列のエンジンを積んだ117クーペを見つけたと言っては「ヘッド買いに行きたいんだけど。」なんて誘われて、シリンダーヘッドを外す作業を手伝ったり(もちろん解体屋さんに作業代分は安くしてもらった:笑)。

 

 今思えば、その車に関わる全てのことが楽しくワクワクするような感覚の連続だったような気がする。

 

 たった1枚のイラストがきっかけで、旧友(ある意味悪友ですが:笑)との再会を果たし、それからのちょっとディープで楽しい時間を過ごすきっかけになったあの日。

  

 ベレットの日本車離れしたスタイリングとインテリア。何とも表現しがたい味のあるエンジン(キャブレター)音。ダイレクトで小気味よい操作感覚とセットとなり記憶にインプットされている。

 

 

 、、、彼は今でも走り続けているのだろうか?

 ソレックスの快音を響かせながら。

 

 

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 本日もありがとうございました。

 また明日も遊びにきてけさいんね!!

 

 

はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」